
東京へ帰るだけの日、有休を1日取って長崎市内を観光した。本当はハウステンボスにも行って美味しいものを食べながらぼーっと過ごそうと思っていたのだが、「長崎 観光」でGoogle検索して一番上に出てきた旅行サイトで「軍艦島」をおすすめされた。
ところで「軍艦島」はご存知だろうか?
正式名称「端島」は、石炭が取れることから炭坑の島として明治から昭和に掛けて栄えた小さな島だ。1960年頃には狭い島内に約5300人もの人々が住み、日本一の人口密度を誇っていた。
良質な石炭が出るこの島では、日本初の鉄筋コンクリートの高層住宅が建ち、当時普及し始めたばかりのカラーテレビの普及率が100%、パチンコ屋や映画館などの娯楽施設もあり、高度成長期バンザイな様子だったらしい。
石炭が取れなくなって無人島になったのだが、2015年には世界文化遺産に登録され、廃墟ブームのおかげで、現在ではいくつかの乗船会社が上陸ツアーを組んでいる。
廃墟はちょっぴり興味はあるけれど、ハウステンボスでチョコフォンデュする方が楽しそうだなと思いつつも、この機会を逃したら一生行かないだろうなと思ったので、軍艦島に行くことにしてみた。


乗船ツアーでは、軍艦島に向かうまでの間、ガイドさんが長崎の歴史について、詳しく説明してくれた。遣唐使からポルトガル交易、鎖国~出島での貿易、幕末の混乱、トーマス・ブレーク・グラバーについてなどなど。今まで歴史に一切興味がなかったのだが、ガイドさんの説明がめちゃくちゃ面白い。
聞くとそのガイドさんは、予備校講師もされている方らしい。あまりに上手に話すので、今まで歴史にまったく興味がなかったのにものすごく長崎の歴史に興味を持ってしまった。
帰ってからも、歴史の奥深さにハマってしまい、毎日のようにネットやら書籍やらYouTubeやらで長崎の歴史を調べている。



なにが言いたいかというと、と寝ても覚めても長崎熱が冷めない今日この頃である。